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太宰府天満宮を1500年も見守ってきた大樟

太宰府天満宮を1500年も見守ってきた大樟

3月に訪れた太宰府天満宮は、例年であれば梅が満開の時期ですが、
今年は少し早かったのか、見頃は過ぎていました。
それでも境内は静かで、神聖な空気に包まれていました。

太宰府天満宮には、樹齢1500年と推定される大樟が静かに佇んでいます。
本殿のそばに立つその巨木は、まるで太古からこの地を見守ってきたかのように、
力強く大地に根ざしています。
深い緑色の葉を広げ、天に向かって伸びる枝葉は、悠久の時を刻んできた生命力を感じさせます。

その大きさは想像をはるかに超えていて、写真に収めるのに苦労するほどでした。
幹は太く、樹皮には歴史の重みが刻まれており、見上げる枝葉は天に向かって力強く伸びていました。

ガイドブックによると、この大樟は太宰府天満宮が創建される前から
この地に根を張っていたそうで、長い年月をかけて成長してきたそうです。
菅原道真公が太宰府に流された時代から、この地を見守ってきたと思うと、感慨深いものがあります。

大樟の前でしばらく佇み、深呼吸をしてみると、日頃の喧騒を忘れ、心が静まります。
木から放出されるフィトンチッドが、心身をリフレッシュさせてくれるような気がしました。

太宰府天満宮を訪れる際は、ぜひこの大樟にも会ってみてください。
その圧倒的な存在感と、悠久の時を刻んできた生命力に、きっと心を動かされるはずです。

筆者:サンサン

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